コース長よりご挨拶 / 数理生命システム分野 高橋智 教授

数理生命システム分野 高橋智 教授

2014年に環境科学コースが誕生して7年が経ちました.環境科学コースのカリキュラムは僕が中心になって作りましたが,そのとき考えていたのは「広々と自由に」ということです.

環境科学コースは以下のような特色を持ちます.


1. 幅広く

環境科学コースでは,人工衛星観測データを使った地球環境,生物現象のモデル,環境と生物とのかかわり,環境に優しい化学物質など幅広く研究を行っています.それらの研究もさらに他の分野と繋がっています.環境科学コースは幅広い科目を提供していますが,他コースの提供する科目も含めた中から何を学ぶかを選んで欲しいと思います.例えば僕の分野では生物現象をモデルを作って調べますが,ここで卒業研究を行う学生には生物科学コースの野外実習の科目等で実際の生物現象を見てほしいと思っています.


2. 自由に

環境科学コースでは幅広く学ぶことができますが,あれもこれも全てを同時に学ぶことはできません.自分が何を学びたいか,そのために何が必要か考えながら学ぶ科目を選びましょう.それぞれの学生が自由に科目を選べるように,環境科学コースでは専門科目の必修を6科目だけにしています.これは他コースの半分です.数学,物理,化学,生物などの枠にとらわれず,自由に学びましょう.


3. 想像を広げて

環境科学コースでは計算機プログラミングの授業に力を入れています.プログラミングは観測データ,実験データの処理,解析に使われます.もう一つ大きな用途はシミュレーションです.「もしも○○だったらどうなるか」,想像したときに実験して調べるのは難しい場合が多いのですが,モデルを考えプログラムでシミュレーションを行うと,自分が想像したことがどういう結果につながるのかを調べることができます.


環境科学コースでは,幅広い分野から自由に学び,想像を広げて調べていく,学生がそういう生活を楽しんでいけるようサポートしたいと思っています.

 

2021年9月1日 環境科学コース長 高橋智

 

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