環境科学コース4回生の和田優希さんが、COP29に参加してきました。ここでは、和田さんの参加報告を紹介します。

私は、アゼルバイジャンのバクーで開催されたCOP29(国連気候変動枠組条約第29回締約国会議)に参加しました。 COPとは「Conference of the Parties」の略で、様々な条約に対してそれぞれ開かれる国際会議です。 今回参加したのは気候変動問題に関する条約の会議で、約200カ国から代表が集いました。

私が所属している環境NGOのClimate Youth Japanは毎年メンバーを数名COPに派遣しています。 内部選考を経て派遣候補者となり、環境省からアクレディテーションを頂けたので参加が叶いました。

参加した目的や背景としては、

  • - 「日本の将来に対してのビジョン」「日本の政策や国際的な潮流に対しての意見」 を発信すること、
  • - 国際的なユースとの交流・対話を通してユースとして何が出来るかを検討すること、
  • - 日本にいるユースへ意見・情報の発信を行うこと、
などが挙げられます。

私個人としては、環境政策における立案から実施に係る「コミュニケーション」の在り方に興味があり、 各国の差異(地形、資源、経済状況、課題に対する考え等)がある中でどのように合意形成が為されるのかを知りたくて参加しました。 現地では、パリ協定6条などの交渉を追うとともに、省庁や研究機関の方と意見交換をしたり、各国が展示やイベントを行うパビリオンエリアで登壇を行なったりしました。

私は韓国パビリオンにおいて、日本ユース代表として登壇を行いました。 テーマは「日米韓協力」で、各国それぞれのユースが発表しました。 私は、各国の強みを活かした気候変動の適応策について提案を行いました。 このプレゼンは、自身の将来を考え直すきっかけにもなりました。

COP29に参加して、全ての国が納得する形で合意形成をする難しさや、ユース参画に関する課題、そして日本の立ち位置など多くのことを学びました。 また、普段あまり話す機会がないアフリカやヨーロッパのユースとも気軽に話すことができ、問題に対して更に視野が広がりました。

今後、この経験を自身の成長に繋げるとともに、気候変動問題における日本ユースのプレゼンス向上にも携わっていきたいです。